非力な子供は別ですが・・・
責任ある大人になっても、人生問題を「我慢」で”解決”していると、間違いなく問題が悪化します。
自分では解決した気になっているかもしれませんが、実際には解決を先送りしているだけで、ストレスを増やしただけですから。
なぜ我慢するのでしょう?
我慢とは、能動的対応ではなく受け身の対応です。
残念ながら、「受け身の立場」に自分を置く限り、傷つくことは避けられません。
傷つきたくないのであれば、責任を持って主体的に生きる努力が不可欠です。
受け身で我慢するのは、相手の責任にしているということ。
これまで生きてくる中で「我慢」という選択が一番ラクだったのでしょう。
でも、このような”生き方のクセ”が自分を苦しめています。
ではなぜ、このような生き方になるのでしょうか?
それは、”成長痛”を避けていることが原因にあります。
変化への「不安」を避けるために、我慢しているのです。
こういった事は、自己主張する自由を許されなかった家庭によくありがち…。
母子関係で自分が我慢すればその場が済んだ体験から、自己主張せず「我慢するクセ」がついたと言えます。
不幸な家庭環境で身に付いた「クセ」は大人になっても出てしまいます。
「自己を表現してはいけない」と心を閉ざしているのですから、親だけでなく、あらゆる人間関係で上手くいきません。
プライドが高く、素直じゃない気質の方の場合、健全な自己主張を自己弁解と勘違いしているところもあります。
母子関係で傷ついた体験から、エゴ(無意識の不安/思い込み)が強いため自分を守ることに必死なのです…。
我慢で人間関係のトラブルを解決してきて「人間関係はうまくいってます」という方は、表面的にしか付き合っていないからボロが出ないだけでしょう。
職場や友人とはなんとかなっても、恋人や夫など親密な関係を築く相手とは上手くいっていません。
人が成長するときには痛みが伴うもの。葛藤と向き合う成長でしか、人生の問題は解決できません。
避けられない痛みを避けようとするから、余計に苦しみます。
自分の心にある「怒り」と向き合い、もっと自分を大切にしましょう。